アブクマ物語
むかしむかし、アブとクマが森にすんでいました。ふたりはいつも食べ物のことでケンカをしていました。ある日、二人のいる森に雪がふりました。そこへ食べ物のサトウをかかえた人が通りかかりました。その人はアブとクマに言いました、「もしもし、アブさん、クマさん。なぜケンカをしているのですか。いっさいのケンカをやめて、私についてきなさい。そうすれば、このサトウのすべて(イッサイ)をあげましょう。」あまいサトウにつられて、アブとクマはその人について行きました。やがて、ほうびにサトウをもらえる日がきました。その人は言いました、「このサトウのイッサイは私のやくそくのしるしです。あなたたちはいっさいのケンカをやめて、平和を守り行う者となりなさい。私のやくそくをいつもわすれず、右にも左にもまがることなく、守り行いなさい。あなたたちが平和のやくそくを守り行う地を、それだからアブクマと名づけなさい。」こうして、サトウのイッサイをもらったアブとクマは「あぶくま」に帰って平和を守り行う者となりました。
あぶくまの位置
あぶくまの風景
春のあぶくまの丘よりあだたら山系を望む。
(なお表紙に使用しているこのイメージはTIAの好意によるものです)あぶくまの夜明け
あぶくまの由来
「アブクマ物語」とは別に、「あぶくま」の地名の由来を歴史的に考察してみました。クマと将軍田村麻呂が由来の主人公のようです。あふくま、逢隈、熊渡し、田村麻呂のあぶくま征伐、結論
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