あぶくま無教会ホーム・ニュース
2003
- 06/13
●サイトレビュー:ひこばえ --三浦 隆ホームページ
無教会に学んだ人、あるいは無教会キリスト者にえいきょうをうけた人の中には政治活動に従事する人もいます。このホームページの発信者、三浦隆(たかし)さんもその一人です。三浦さんは高校時代に大久保利通に感化を受け、大学時代に内村鑑三と出会い、石原兵永の無教会集会にキリスト教の精神を学びました。とりわけ、内村の非戦平和論、日本国家論に一つの政治理念を見出しています。
無教会の精神を特長づける一つは預言者の精神です。そして預言者の活動を特長づける一つは政治活動です。とりわけ旧約聖書の預言者は政治的スピーカーとしてイスラエルおよびユダの国の現在に心を痛め、国家の理想(ユートピア)を告げました。国の指導者が現在の態度を悔い改め、預言者の言葉を信じ、その啓示にしたがって国を治め、正義と公平、あわれみと信頼の政策を民に対してそして隣国に対して実践することを、旧約聖書の預言者たちは要求しました。国の救い、国家の理想(神の国)の実現を預言者たちは何よりも追い求めたのです。この精神は内村鑑三、藤井武、矢内原忠雄に代表される無教会に受け継がれました。そしてこの精神が現在も必要とされいる事は言うまでもありません。
- このホームページでは英文論説を中心に内村鑑三の文章も公開しています。三浦さんの活動に声援を送りたいと思います。
●リンク:近代デジタルライブラリー(国立国会図書館)には内村鑑三の求安録、キリスト教徒のなぐさめ、伝道の精神、独立短言、宗教座談、興国史談、地人論、警世雑著などが複写画像形式で公開されています。藤井武全集刊行の友情(S.Hattori
) には矢内原忠雄が心血をそそいだ藤井武全集のエピソードがかたられています。京都大学キリスト教学研究室からは内村鑑三や矢内原忠雄の研究がよく見られます。
04/13
●サイトレビュー:中西治嘉(なかにし はるよし)さんの「ダンテと詩」は「神曲」の訳と解説を展開しています。現在、「地獄篇」と「煉獄篇」の現代語訳が完成し、「天国篇」は2005年の完成を目標にしています。ダンテの「神曲」は40才過ぎてから読むものと言われていますが、中西さんは50才過ぎてからダンテを読み始め、独学でイタリア語を習得し、インターネットもマスターして、神曲に取り組んでいるようです。「神曲」の解説では矢内原忠雄の土曜学校講義から多く引用し、「現在ある日本語訳で、矢内原ほどの注解を施しているものがなく、またこれほど深くダンテを読んでいるものは見当たらない
」と述べています。ホームページの公開は「あぶくま無教会」の公開と同じ年の1996年から始めており、パイオニア(開拓、自主独立)の精神がうかがわれます。また「ダンテ通信」を発行し、その時々の研究成果をメールにて配信しています。この中西さんの取り組みは矢内原の土曜学校の精神に共通するものがあり、声援を送りたいと思います。
●リンク:矢内原忠雄関係のリンク更新。言論自由の思想的根拠(『世界』1961年4月号、東大出版
1961年 『教育と人間』所収)土曜学校講義ダンテ「神曲」からの引用(中西治嘉)ダンテの孤独、 カトリックとプロテスタントの愛の違い、人間の堕落について、信仰の歩み、孤独とキリストの愛、嫉妬と貞操、他注解多数。ああ楽しいかな、イエスを信ずる者の生涯 (藤尾正人 )送られてきた「嘉信」の『一日と永遠』(日々のかて 3月22日)を読んだときの感動 。
- 03/16
- ●聖書を学ぶ:矢内原忠雄の「キリスト教入門」よりキリスト教の学び方を紹介し、聖書を学ぶコーナーを再開しました。
- ●宮田光雄先生の説教・講演会を案内します
-
説教: ぶどう園の労働者
講師: 宮田
光雄先生(東北大学名誉教授)
月日: 2003年3月23日(日曜日)
時間: 午前10時30分〜12時
会場: あだたら聖書研究会集会室(湯浅鉄郎氏宅)
- 福島県本宮町塩田入170 TEL: 0243-33-4516
- 会費: 1000円
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講演: ただの人として生きる
- −アンデルセン「はだかの王さま」に学ぶ
- 講師: 宮田
光雄先生(東北大学名誉教授)
月日: 2003年3月23日(日曜日)
時間: 午後2時〜4時
会場: 三春町公民館 3階ホール
- 福島県三春町大町178 TEL: 0247-62-3837
- 会費: 1000円
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問い合わせ先
安田良裕 Eメール: QZC13022@nifty.ne.jp FAX 024-958-4778
- 01/25
- ●論文レビュー:将基面貴巳(しょうぎめん・たかし
)さんの「矢内原忠雄と 『平和国家』 の理想」に私のコメントを展開しました。
- ●訂正:「矢内原忠雄による『日々のかて』」(キリスト教図書出版社、2002年、定価3500円)の誤りが見つかりましたので訂正を報告します。出版に際して細心の注意を払ったつもりですが、やはり誤りは避けられませんでした。今後さらに誤りが見付かると思います。見つけた人はぜひ
abukuma@mac.com まで連絡下さるよう、お願いします。また問い合わせがあるため編集者のプロフィールもあわせて作りました。
- ●出版記念価格:現在、出版記念価格の3000円(+送料200円)であぶくま無教会ホームから「矢内原忠雄による『日々のかて』」をお分けしていますが、この出版記念価格の期間は2003年3月31日までとしますので、ご了承ください。2003年4月からは本体3200円、送料300円でお願いしたく思います。
2002
- 12/23
- ● あぶくま無教会ホーム検索:検索エンジンをGoogleにスイッチ、検索の精度がよくなりました。ホーム全体からの検索の他に、「日々のかて」「あぶくまの講話」「ペンの手紙」「すなどられて」の限定検索が可能です。
●内村鑑三検索:内村鑑三と無教会(飛翔)には700ページ以上の内村の文章がのせてあるため、サーチエンジンを付け、探しやすくリンクしました。
●コメント:小舘美彦さんの現代無教会批判「前衛的であることが無教会の使命ではないのか」は知識(聖書研究)にかたよりすぎた無教会集会に対する重要な指摘でありますが、これからの方向に関する提言はやや的外れです。後日立ち入ったレビューを書きたいと思います。
- 12/10
- ● 出版:矢内原忠雄による「日々のかて」がキリスト教図書出版社から近日発行されます。A5判430ページの上製本です。内容はインターネット版と同じですが、誤植が直され、収まりきらない文章はカットされたところがあります。価格は3500円ですが、2003年3月31日までにあぶくま無教会ホームから申し込むと3000円(+送料200円)と記念価格で入手できます。2003年は「日々のかて」と共に始めてはいかがでしょうか。申込はここで受け付けています。
- 10/20
- ●再開:あぶくまアカデミーが新しいサイト(http://homepage.mac.com/abukuma/academy/index.htm)から世界宗教の社会学、ウェーバー社会学ディスカッション、レビューなどを加えて再オープン。
●リンク:無教会ネット(ハングル、OCNによる訳)韓国の無教会キリスト者、朴上翼さん(西洋史教授)によるインターネット無教会です。たくさんの論文やエッセイがのせられていて、韓国における無教会の一端を知ることが出来ます。
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- 06/ 29
- ●ページレビュー:高橋照男さんの「私の回心と息子の回復」には罪の問題と心の病の接点を示唆する貴重な体験が述べられています。親の回心が登校拒否の苦しみから子を救うきっかけとなりました。心の病は人および社会の罪のうめきの反映ではないでしょうか。私の個人的な観察ではクリスチャン・ホームに心を病む子が多いように思います。それは罪の問題が、個人的であれ社会的であれ、意識的であれ無意識的であれ、避けて通れない問題としてクリスチャン・ホームの子たちに迫ってくること関係しているように思います。
●サイトレビュー:内村鑑三と無教会(飛翔)
内村鑑三の言葉を知るための第一のサイト。すでに350ページ以上もの内村の文章が公開され、さらに毎日のように新しいページが追加されています。また内村関係の写真もほぼすべてを見ることができます。このサイトの責任者は韓国・朝鮮に関心があり、内村と韓国・朝鮮、韓国・朝鮮の無教会についても詳しく知ることが出来ます。
●リンク:ICFフォーラムの日本キリスト教史は一ページに内村鑑三と無教会を紹介、矢内原忠雄にも言及。
- 05/05
- ●佐藤一哉召天10周年記念講話:一哉先生と私を音声公開。
- 03/03
- ●旧約聖書講話:エロヒムとヤハウェを音声公開。
- 02/03
- ●旧約聖書講話:契約の血を音声公開。
●内村鑑三の英文テキスト:"How I became
a Christian"(私はどのようにキリスト者となったか)がRussell
Aldenさんの労によってインターネットに公開。"Representative Men
of Japan"(代表的日本人) はTeresa Corpが公開。
●リンク:白い召団が藤井武の詩編「子羊の婚姻」のアップロードを始める。小山哲司さんが内村鑑三と三愛運動(神を愛し、人を愛し、土を愛する運動)の歴史的関係を展開。大塚久雄文庫が福島大学図書館にオープン。矢内原忠雄の弟子、高橋三郎先生の指導で建てられた愛真高校がホームページをオープン。登戸学寮と春風学寮は東京近郊に学ぶ男子学生のためのキリスト教学生寮。
- 01/09
- ●旧約聖書講話: シケムの律法を音声公開。
●冊子案内:「妻と子たちへ」「すなどられて」「神と共に」は印刷物でも読むことができます。
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