マックス・ウェーバー「宗教社会学」講義スケジュール

月日

回数

主題

項目

テキスト

01/08

第0回

開講説明
社会学とは何か

自己紹介、ウェーバーの生涯、社会学とは何か、価値自由、理解社会学、意味関連の理解、講義概説、、スケジュール説明、

社会学の
根本概念

01/22

第1回

宗教社会学の基礎
宗教の起源

宗教の本質でなく行為の条件と影響が研究の対象。焦点としての生活態度、カリスマ、霊、神、魂、アニミズム、エクスタシーとオルギー、祖先崇拝、自然主義と象徴主義

宗教社会学
1-15 ページ

02/12

第2回

神観念の発達

神とデーモン(サタン)、永続する超自然力、非人格的法則化と倫理的人格化、多神教、一神教、汎神論、機能神

宗教社会学
16-34,
44-52ページ

02/26

第3回

呪術から宗教へ
呪術師と祭司

神強制から神礼拝へ、祈り、犠牲、呪術カリスマ、祭司の組織化と祭儀経営、教義の発達、密教師、オカルト

宗教社会学
35-43 ページ

03/11

第4回

宗教倫理の展開

タブー、トーテミズム、罪観念の発生、良心観念、倫理の体系化、心情倫理、聖なる法と聖なる心

宗教社会学
52-63ページ

03/25

第5回

預言者

平信徒、個人的カリスマ、無報酬、理解と倫理の重視、感情的デマゴーグ、ユートピア(理想)の追求、啓示、統一的意味、呪術からの解放過程

宗教社会学
64-82ページ
支配の諸類型
70-79ページ

04/08

第6回

宗教共同体

カリスマの日常化、経営の成立、組織化、制度化、預言共同体、祭儀共同体、たましいの世話人、説教

宗教社会学
82-106ページ
支配の諸類型
80-104ページ

04/22

第7回

支配と宗教
教会とセクト

教権制、皇帝教皇、神聖政治、支配の正当性、カトリックとピューリタン、政治と宗教の分離

支配の社会学
524-542,
644-660ページ

05/13

第8回

宗教と階級身分
大衆と達人

農民、戦士、商人、市民、女性、カースト、知識人、パーリア、合理主義、大衆宗教性と達人宗教性

宗教社会学
107-176ページ

05/27

第9回

神義論

二元論、終末論、カルマ(因果応報)、預定論、

宗教社会学
177-188ページ

06/10

第10回

救済と再生

聖化、再生、メタノイア、化身(インカネーション)、救世主

宗教社会学
189-193ページ

06/24

第11回

救済の方法
(自力)

儀式的ムード、善行による救い、倫理的人格の完成、神秘と禁欲、めい想と行動、グノーシス、自己意識としての神の容器と神の道具

宗教社会学
194-231ページ

07/08

第12回

救済の方法
(他力)

教会による救い、サクラメント、信仰による救い、信仰戦士、預定恩恵による救い

宗教社会学
232-258ページ

07/22

夏休み

08/12

夏休み

08/26

第13回

世界宗教の社会学

社会学的特長、担い手の階層、現世に対する生活態度、歴史的展開の固有性

宗教社会学論選
1-96ページ

09/09

第14回

宗教倫理と現世(1)

生活態度と緊張関係、経済(二重道徳と資本主義の精神)、政治(支配と神聖政治)

宗教社会学
259-291ページ
宗教社会学論選
97-130ページ

09/23

第15回

宗教倫理と現世(2)

性愛(宗教との内面的類似)、芸術(儀式の飾りと宗教の代用)、知性(最も原理的な対立)

宗教社会学
292-303ページ
宗教社会学論選
131-163ページ

10/14

第16回

世界宗教の比較類型(1)

ユダヤ教(パーリア民族の儀式律法主義)、イスラム教(戦士の現世志向)、ヒンズー教(カースト制度による救済論)、仏教(知識人の現世逃避的めい想主義)

宗教社会学
304-330ページ

10/28

第17回

世界宗教の比較類型(2)

キリスト教 (初期キリスト教、カトリック、プロテスタント、ピューリタン)現世無関心、拒否、終末論的色彩、儒教(官吏の現世順応)

宗教社会学
331-338ページ
宗教社会学論選
165-208ページ

11/11

第18回

日本宗教の社会学

神道(教義なき祭司)、親らん(信仰のみの仏教、東洋のルター)、日蓮(使命預言の仏教)、無教会(倫理預言)

ヒンズー教と仏教
200-230ページ

11/25

第19回

日本の支配と宗教の社会学

天皇の起源、祭政一致、神武天皇、天照大神、聖武天皇と国家仏教、僧兵、武士の支配と教権の破壊、一向宗、キリシタン、軍部の支配と国家神道、

日本の支配と宗教の
ウェーバー社会学
1-80ページ

12/09

第20回

日本人の宗教社会学

甘えの構造、恥の倫理、タテ社会、集団主義、模倣順応志向、人間関係中心主義、預言の欠如

日本人のエートス
1-120ページ

12/23