大藪さつき(55期) 私の最近思うところ

2018年度 校内意見発表
私の最近思うところ
1年 大藪さつき(55期)


今日は、二か月近く愛農で過ごしてきて色々と考えたことをお話ししたいと思います。
まず、愛農に来てから皆さんにはなんらかの変化があったと思います。私の中で一番大きく変化したところは、雨が嫌いではなくなったところです。名古屋にいた頃は、少しでも曇ったり雨が降ったりすると、やる気が全く起こりませんでした。不機嫌になって家族にあたり散らしたこともありました。しかし、愛農に来てからは、どこからそう思ったのか雨も一つの恵みだと思い、心穏やかに過ごせるようになりました。雨が降っているのにイライラしていない自分に気付き、なぜ気持ちに変化が起こったのか考えていました。

 

そんなある日、科学と人間生活の授業がありました。その日は、
「生物・非生物に関わらず、生きるために必要なものは何か」
という問題が出てきました。
「生物と非生物に共通して必要なものなどあるのか…?」
と考えていると、岡崎先生は、
「生物・非生物に必要なものは、エネルギー・物質・空間である。」
と仰いました。その時、私は
「あ、そうか!」
と腑に落ちました。

 

名古屋で足りなかったものは。空間でした。同時に、生きるために必要なのは、快適に過ごせる空間なのではないかということにも気が付きました。ひしめき合う建物で小さくなった空が、雨が降ることで上から蓋をされたような気分になり、息苦しくなっていたのだと思いました。
愛農の空はとても広いです。今、息苦しさを感じず、地球の丸みを感じられる、愛農の空が大好きです。

 

そして、雨の日も穏やかに過ごせるようになり、心に余裕が出てきました。今まで興味がなかった雑草や花に対して、
「この花の名前は何だろう。」とか、
「この雑草、級位検定の勉強をした時に出てきたやつだ!」
などと、関心を持てるようになりました。
「これは、最近愛農で話題になっている、花を愛でるということに繋がっているのではないか。」
と気が付きました。また、私が大嫌いだった雨でさえ愛でることができるようになりました。

  

「愛でる」という言葉の愛という文字を見ると思い浮かぶ言葉があります。それは、
「誰からも愛される人でなくて、だれでも愛する人になりなさい。」
という言葉です。この言葉は、私が幼い頃に耳にした言葉で、心の内にいつもあって、ふとした瞬間に浮かんでくる言葉です。幼い頃の私は、
「何故?誰からも愛される人が素敵な人ではないの?」
と思っていました。その疑問と一緒にこの言葉を長い間温めているうちに、この言葉が少しずつ理解できるようになっていました。今は、「愛されることをただ待っているのではなく、自分から周りの人を大切にしなさい。どんな人でも愛しなさい、そうすれば自然と周りの人から愛される人になる。」という意味だと解釈しています。

 

どんな人でも愛するということは本当に難しいです。難しいからこそこの言葉は私の内にずっと在り続けるのだと思います。
この様に、日々多くの事を学び、気付き、そして考えることができるのも、愛農で過ごしているからこそだと思っています。愛農を紹介してくれた父や、背中を押してくれた家族、そして私を受け入れて下さった愛農の皆さんに深く深く感謝しています。これからも、日々の中でたくさんの事に気づき、そして考え、自分の言葉にして上手に消化していけたらと思っています。

 

これで終わります。聞いてくださってありがとうございました。