9 月 6 日
「あなたの夫をここに連れて来なさい」。女性は答えました、「私に夫はありません」。イエスは言いました、「夫がないのはその通りです。あなたには五人の夫がいましたが、今はあなたの夫ではありません」。

ヨハネ 4:15-18

恋愛生活者

 恋愛の中で一つ値打ちのあるもの、不純なものを抜き去って残るものは一生けんめいな愛という事です。愛を求める、また自分の愛の対象を求めます。たくさんの夫を替え、たくさんの恋人を替えること、その事自体は卑しむべき事ですが、自分の全力をもって愛せるような人はないのでしょうか、この人がそうと思って愛しましたが自分の愛を一ぱい受けてくれませんでした。だれかどこかに自分の愛をいっぱいに受けてくれる人、また自分が全部的に愛する人を求めるというのが恋愛生活者のいわば生命です。 ・・・ 

 サマリヤの女性の中にその真実な愛する心がひらめいている事をキリストが見抜かれて、そしてサマリヤの女性の愛を正しい対象に向けました。すなわち生きている神を愛するとうい愛に向けた事がサマリヤの女性に対するキリストの教えなのです。愛のない人は神を見ることができません。そしてその神に対する私たちの愛というものは恋愛をする人が恋愛に一生けんめいであること以上に一生けんめいな愛でなければなりません。肉的な愛でなく生命を捨てる愛でなければなりません。その点だけとってみれば恋愛生活者は多くの罪を犯しますがあわれむべき点があります。その心に真実がある人であるならばその愛を正しい対象に向ける事ができます。そういう高い愛に純粋化できるのです。



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