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(目次) (聖書さく引) (語句さく引)

D. 子たちへのアドバイスの書(第2章)

D-1 一日の初めと終り

私はここで一日の始まり朝から始めましょう。目が覚めたら直ちにこの世の思いとわずらいからはなれて、純粋な静かさなの中に心を置きなさい。その中で神を待ち、神の存在を思い、心を神に向けて、あなたのからだと霊を神の祝福と守りのうちにゆだねなさい。しばらくしたら、起き上がり、服を着て、聖書の一章またはそれ以上を読みなさい。それから一日の作業に就きなさい。あなたのすべての思い、言葉、行動を見守っている神をいつも覚えなさい。私の愛する子よ、自分を卑しめないでください。すべてを見ている神の前で自分を恥かしめるようなことは行わず、いつも自分を見守りなさい。一日の仕事と勉強のあい間に、時間を見つけて静かに自分の心と交わりなさい。ネブカデネザルが述べたように、「神の子に等しい者」(ダニエル 3:25)を自分のうちに見い出してあなたは喜ぶでしょう。この内なる宝はこの世の知らない神を信じる子の目的、結果、そしてかんむりです。この宝はあなたをすべての誘惑から守り、失望しているあなたをなぐさめ、成功とほうびに満足しているあなたをたしなめ、いつも親しみと公平のうちにあなたと共に歩みます。夕方になったら、再び聖書を読んで静かに神と交わりなさい。寝る前に、主がいつもあなたの一日の始めでありまた終りであることを覚えなさい。神があなたとあなたの家庭を祝福するときは、ヨシュアの次の決心を思いなさい、『私と私の家庭は主に仕えます』(ヨシュア24:15)。

D-2 神を畏れよ

神を畏れなさい。神を畏れていることを態度、思い、そして行動によって示しなさい。心のうちを見張り、はっきりした思いと明らかな心を持ちなさい。聖書を読むときは、心が感じ動かされたところに印を付けなさい。聖書の与える印象は人の努力や意志から来るのではなく、神から来るからです。この印象はさまざまなこの世の思い、仕事、あるいはほかの本を読むうちに失われるかもしれません。多くは読まずに、少しの心に残ったところを思いめぐらしなさい。人の霊は人のことを知り、人の性質と行動を見究め、あなたの心の中に入って、人の事に対して深く鋭い判断を下します。これによって、あなたは人の事の判断、つまり、何のために、何をすべきで、何が正しいかについてほとんど間違わないでしょう。この霊はあなたの心よりも優れていて、必要なとき、重要な事の最終的な判断を下します。

D-3 会話

会話をするときは他人の話と態度を良く心に留め、自分の考えは最後になるまでとどめておき、自然が促すときだけその考えを明らかにしなさい。人間と事物の観察は知恵を与えます。この世の偉大な本と呼ばれているものは、めったに読まないように。働き者のハチはすべての花から密を集めます。いつも友達については注意しなさい。あなた自身とあなたの考えにユーモアを持ちなさい。話は要を得た短いものにしなさい。人の話をじゃませず、また人の話に期待しないでください(しん言10:8,13)。聞くのに早く、話すのに遅くありなさい(しん言17:27)。そうすれば、理解する時間を得、答えが熟します。言葉に囚われず、事物を見なさい。忍耐強く、単純でありなさい。もっとも真実な話はもっとも平易です。短い話が最善です。要を得た明快な話はだれにでもやさしく理解できます。

D-4 師と友

経験を積んだ徳の高い見識の優れた人に学びなさい。あなたは友情を深める人を注意して選びなさい。しかし他の人を見下げないようにしなさい。

D-5 怒りを静めよ

怒っているときは何も答えないようにしなさい。怒りを静める、へりくだった心が無いならば、応答は決して良い結果を結ばず、かえって火に油を注ぐようなものです。怒っている間は、聞く耳を持たず、自分を省みるには悪いときです。人の霊はその人自身のものではありません、人は内なる霊がだれのものであるか知らないのです。情欲、偏見、あざけりに対しては静かにして何にも言わないのが最良の答えです。静かにしている事はしばしばあれ狂う炎を打ち消します。

D-6 学習

書き取り、算数、そして若いときには何でもいいですから一つの仕事を学びなさい。

D-7 収入

収入の半分、できれば三分の一で生活してください。残ったお金は急の用、慈善のために蓄えておきなさい。

D-8 衣食住

服装、家具、食事は質素で清潔なものにしてください。控えめにするのがよく、ぜい沢はばかげており、罪の落し穴です。罪の次にぜい沢を避けてください、ぜい沢は罪の巣となるからです。

D-9 奇抜

奇抜を求めないでください。違っていることを喜ばず、ただ静かにその違いを心に止めなさい。しん言18:17-18しん言25:8マタイ5:38-411コリント1:10-13を読みなさい、良い教えです。

D-10 世の交わり

この世とのかかわりはできるだけ狭い範囲にとどめてください。

D-11 持ち物

持ち物も親しい交わりも少しだけに限りなさい。

D-12 秘密

自分の秘密を守って、他人にもらさないようにしなさい。たとえ信頼している人にでも、秘密を話してはいけません。秘密をもらすとだれかがそれを傷つけます。他人はそれをもて遊び、悔い入ることはありません。しん言11:13しん言2:23しん言25:9-10

D-13 人を頼るな

多くの場合、だれも頼らないように、また頼られることを避けなさい(ミカ 7:7)。

D-14 約束は避けよ

約束はめったにしないように、もし約束した時は真実に守りなさい。

D-15 弱い人を愛しなさい

いつも、老人と仲間はずれの者を愛してください。この世の便宜と尊敬については最後の者となりなさい、しかし徳においては最初の者となりなさい。

D-16 鉄は熱いうちに打て

かけ事に注意しなさい。一度ですべてを失います。それは危険な落し穴です。知恵はあらかじめ存在し、時にかなって成長します。鉄は熱いうちに打ちなさい。チャンスを失ったら、決意と努力によってそれを回復しなければなりません。

D-17 造り主を覚えよ

特にあなたの造り主を覚えなさい。若い日は自分と家族を心に留めなさい。若い日に身につけた良い習慣と態度はその後の人生の歩みを助け祝福するでしょう。人生の段階にはそれぞれの誘惑が待ち受けています。若い時は快楽、中年には野望、老年には裕福の落し穴が待ち受けています。誘惑に取りつかれている時はどれいであることを知りなさい。神からでなくこの世から来る目、肉、誇りの欲望に警戒しなさい(1ヨハネ2:15-17)。ああ、私の愛する子よ、あなたは永遠の事、高尚な事に目を向け、外面的な事に心が囚われないようにしてください。外面的な事は決してあなたを本当の自由と喜びへ導きません。亡びにいたるこの世のどれいとならず、はるかな本当の宝が隠されている国に住み自由となりなさい。この世の楽しみ、名誉、華やかさは真実を求めないあざむきとおろかさに他なりません。この世から身を引き離して、落し穴を知り、子供だましを見破り、幻想をあばきなさい。この世の愛着に対する二人のギリシャ人ドメクリトロスとヘラクリウスの例を覚えなさい。この世の気違いざたに、前者は笑い後者はなき悲しみました。前者は人に価値と理性を見い出し、後者は人に卑しめられ、どれいとされました。

D-18 神との契約

人との取り引きでなく、神との契約を立てなさい。第一の労働としては農業が勧められます。アダムは園地を管理し、カインは地を耕し、アベルは羊を飼いました。人類の始め、彼らの仕事はむだなくもっとも必要とされました。カインは弟を殺したとき、地を耕すことをやめ、都市を作りました。二番目の仕事としては手工業と機械の仕事も勧められます。ほかに仕事がなければ有益な芸術に携わりなさい。しかし芸によって好奇心を満足させないようにしてください。それは時間を浪費し、何の益も産みだしません。一つの天井の芸術に建築の費用の半分もつかっているのを私は見てきました。それはバカげているばかりでなく罪です。

D-19 書物

本は多くもたないでください。持つべき本は宗教的なものであれ市民的なものであれ良く選ばれ読まれたものだけにしなさい。空想的な本は避け、実践的なものを選びなさい。益のない本は盗むものでありあざむきです。本をたくさん読むと、静かな神との交わりの時間をうばいます。自分の心と自然から読み取ることが本当の人の知恵です。人の霊は人のことを知り、その知識は読書によってでなく静かな霊の待ち望みと真実の思考から来ます。たくさんの読書は心を抑圧し、心の自然の灯火を消し去ります。感受性を失った学者があふれているのは多読が原因です。

D-20 人を裁かない

他人を非難してはなりません。自分がして欲しくないことを他人にしてはいけません。そしてなによりも、神の前に正しくないことを行ってはなりません。

D-21 一日の計画

一日の生活をすべてが有益になるよう区切り計画しなさい。まず第一に、神との交わりの時間、それから仕事の時間を区切りなさい。次に残りの時間を学習、散歩、訪問などに当てなさい。あなたの一日の計画を友達に見せて、あなたの時間がじゃまされないようにしなさい。そうすれば多くの人が浪費している、大切な時間を救うことができます。計画をもっと正確に行うためには、一日の時間配分について日記に一行だけ記録しておきなさい。

D-22 信仰の交わり

神の民との交わりを親密にして、その人たちを心から迎かえ入れ、心に天の生命を感じてください。集いと交わりに言葉以上の事を求めてください。そうすれば恵みが得られるでしょう。とりわけ主を求めてください。男性であれ女性であれ、子供であれ老人であれ、富める者であれ貧しい者であれ、学識ある者であれ無学な者であれ、だれをも見下さず、神の造られた者として接してください。

D-23 背教

不平を言い、非難する者からはなれなさい。背教は落ちた天使の罪、だ落した人間のなかで最悪の事です。

D-24 寛容

人の過ちに寛容でありなさい。天の父と審き主があなたの罪を赦したように、あなたに対する人の罪を赦しなさい。しん言17:9マタイ6:14-15を良く読みなさい。この聖句のなかにキリストが宿っています。赦す事は人の最も困難な行い、しかし最も必要とされる事です。

D-25 自然な態度

自然でありなさい。互いに愛し合いなさい。しかしこの世の情愛は避けなさい。この世の情愛は、使徒が語っているように、不信仰であることを知りなさい(2テモテ3:3)。この世の情愛とロマンスに時間を費やさないようにしなさい。この世から見れば情愛は良いかもしれませんが、神の信仰からはなれいる事はすべて悪い事ですから、従わないようにしてください。この世の情愛は家族が陥っている大きな落し穴です。不真実なこと不自然なことを避けなさい。神の与える恵みにしたがって、神の友と家族はできるだけ親しく生活し、互いに訪問し、愛の心をもって互いに交わりなさい。相手には何の価値も尊げんもないかのように、あるいは同じ天の父から生れた者でないかのように、人と接してはいけません。

D-26 反抗の子に対して

私がこうして書き述べてきたことはあなに対してであると共にあなたの子に対してでもあります。もし反抗する子が育ったら、そのおろかさを無視したり認めたりすることのないようにしなさい。子がさらに悪に身をさらさないためです。天の神はすべての者の上に太陽を注ぎ、雨を降らせていることを、ヨハネが悪の道に染まっている人に示したように、愛と実践によって示しなさい(エウセビウス、キリスト教史3巻23章)。

D-27 愛は静か

愛は心のなかで静かにしています。言葉が神経をわずらわすように、思考は心を悩まします。多くしゃべり、思い悩むことは罪です。静かにしていることは心の平和です。睡眠が体の休養と再生を与えるように、静かにすることは心を養い生き返らせます。静かにすることは偉大な徳です。それは人のおろかさを隠し、秘密を守り、争いを避け、罪を防ぎます(ヨブ13:5しん言10:19しん言12:13しん言13:3しん言18:16-7しん言17:28)。

D-28 格言

国の徳はその格言にあります。短く、明確な格言を集めて、学びなさい。格言は人生の物差しであり、指針です。若い日に多くの格言を見につけていれば、話のむだを救います。そして、格言はしばしば最も充分で安全な答えです。

D-29 他人に干渉しない

他人のことに干渉しないでください。ただし公義のこと、集会の義しい要請、そして神の真理の要請の場合を除きます。昔の真実で優れた次の格言を覚えなさい、「見えないところで、個人的に生きる者は幸いです。その人は静かに歩むでしょう」。静かな生活は宝です。この宝を求め、手にいれ、保ちなさい。この宝を持たない人は多くのものを失います。世はこの宝の価値を知りません。静かな生活は時間を2倍に増やし、人生を2倍にします。

D-30 うらみ

うらみに注意して、それを見過ごさないでください。うらみは知らずに起こる最も危険な感情です。うらみをおおう赦しの心を求めなさい。これはキリストにある知恵ある者にふさわしいことです。柔よく剛を制するように、頑固とした抵抗によっては勝ち得ないものを赦しは克服します。うらみは限りなく、思っているよりもはるかに大きな過ちを犯しています。自分の過ちをうらむとき、人はそれによってさらに過ちを犯しています。うらみは罪の負い目を取り消そうとして、かえってさらに罪を犯しています。

D-31 不幸を喜ばず

だれの不幸も喜んではいけません、たとえあなたを憎み敵対する者であっても(しん言17:5しん言24:17)。

D-32 ねたみ

だれもねたんではいけません。なぜなら、神が人を富ませあるいは貧しくし、大きな者としあるいは小さな者とし、高い者としあるいは低い者とするからです(しん言3:31しん言23:17しん言24:11列王記22:11-12詩へん37:1詩へん107:40-41)。

D-33 誠実

誠実でありなさい。決してあざけったり、人の負い目をあばいたり、悪口を言ったりしなでください。それはキリスト者としてばかりでなくこの世のマナーにも反しています。マタイ福音書5:22を覚えなさい、「兄弟姉妹をバカ呼ばわりする者は地獄の火の苦しみに会います」。

D-34 ゆううつとうぬぼれ

ゆううつになったり、うぬぼれたりしなでください。前者は知恵がなく、後者は高ぶりです。

D-35 議論

疑いと論争を避けなさい。それは心に平和のない議論好きの人柄を表わすだけです。

D-36 事実を見る

事実を報告するときは自分の価値判断を入れずに伝えなさい。その事実があなたの誇りになる事であろうとあるいは傷つける事であろうと、事の真実を伝えなさい(出エジプト23:1詩へん15:3)。

D-37 しっと

しっとに注意しなさい。それが神から出るのでなければ、愛と友情を損ない、交わりを破り、心の平和をこわします。 しっとは根拠のない悪しき偏見です。

D-38 軽信

物事を軽率に信じないようにしなさい。信じるときは慎重を要します(しん言 14:15)。

D-39 宗教の秘密

宗教の話はしないように。神の名を唱えたり、宗教生活をしゃべったりしないように注意しなさい。

D-40 政治

政治に干渉しないでください。政治論争はせず、他人が論ずる時はなすがままにさせなさい。ただ、公共の正義、裁判、外交に関する法律は知っておきなさい。個人の仕事と経営、隣人愛の利益となる本は読んでおきなさい。私はあなたにお願いします、仕事においてもお金においても政治にかかわらないようにしてください。かえって、政治があなたに干渉するとき、どうすれば自分を守ることができるか知りなさい。知識が多ければ悲しみも多く、行いが多ければわずらいも多くなることを知りなさい。それだから、神を知り、自分を知り、家庭を愛し、仕事の義務を果たしなさい。そうすれば、あなたはほかの人よりも多くの時間と平和を持つでしょう。

D-41 結婚

結婚を望むときは、便宜と快楽からでなく、愛の感受性によって求めなさい。つまり、富と姿の美しさでなく、心の徳、教育、そして人格を愛するゆえに結婚しなさい。互いに愛し合っていることを条件としなさい。結婚は急がず、真実に進めてください。神の前にあなたの思いを表わし、神の畏れによって事を進め、十分なアドバイスを受けなさい。結婚は神を愛する民の親しい友のなかから相手を選び、契約を誠実に守りなさい。誤解を避け、相手の弱さを知り、性格や好みの違いを許容しなさい。他人に対して、とりわけ子供に対して、お互いの誤解と不和を示さないように心しなさい。決して不満をとどめず、争い責める事のないよう注意しなさい。相手の過ちを赦し、補ってください。朝も夕も神の聖なる畏れのうちに、共に主を求め、待ち望みなさい。神はあなたの愛と契約を新たに成長させ確かにするでしょう。契約を破ろうとするどんな機会も与えないでください。あらゆる方法によって、互いにはげまし合い、なぐさめ合うことで本当の愛を育ててください。互いの関係と一体はキリストとエクレシア(教会)の姿であることを覚えてください。それだから、愛を全生活の基本としなさい。

D-42 子供の訓練

神が子供を授けるときは、知恵によって子供を愛し、訓練しなさい。決して感情から子供をたたかないように。子供の年令と理解に応じて誤りを正しなさい。罰する前に誤りを理解させなさい。悔い改めに導くよう努力しなさい。しかし、子供がかたくなで罪を認めようとしなし時は厳しく罰しなさい。むちよりも理解によって罰しなさい。悲しみと怒りの行動以上に事実と良心によって子供の過ちがおろかで無責任である事を理解させなさい。そうすればどれい的な罰則以上により自然に子供を良い方向に導くでしょう。厳しすぎる処罰、人為的な賞賛や報酬による過ちの正し方を知っていますが、こうした方法はかえって悪い情と欲を目覚めさせます。厳しすぎる処罰は卑しい恐怖を産みだし、わざとらしく誉(ほ)める事は空しい誇りと名誉心をはびこらせ、報酬による正し方は生活の目的と方向を誤らせます。子の宗教教育からこうした方法は遠ざけなければなりません、それらは子供から自然な態度を奪います。子供がどのような印象を受けたか最大限の注意を払いなさい。愛、義務心、誠実な態度、正義心、徳に対する子供の理解を早くから呼び覚ます方法こそが最善である事を知りなさい。家庭教育は親が子に与える最大のほうびです、その訓練によって子供の生涯は決まります。この世の中で親の子供に対する教育ほど知恵と模はんに欠け、非難されるべき事はありません。信仰によって子供を教育し、誠実な態度と深い思いはからいによって模はんを示しなさい。子供はあなたの真剣な態度を信頼し、自らそれに学ぼうとするでしょう。しかし子供の心と行動にはまだ社会性がありません。子供の社会道徳についは信仰と学校の先生に相談しなさい。宗教者、教育者にあなたの教育方針を伝え、協力を求めなさい。彼らは神よりも人からの要請に対してより注意を払います。 親の互いの愛を示して子供にうらやましがらせなさい。子供に対する愛は原則において不平等であってはなりません。不平等は不義であり法に反しています。子供には同じ服、食事、持ち物、時間、こずかいを与えなさい。ただし年長の子には二倍の仕事と報酬を与えなさい。子に質素と倹約を教えなさい。そうすれば、この世の物質生活に困る事はないでしょう。勤勉と節約を少し始めるだけで、すぐに財産を得るでしょう。倹約とけちには大きな違いがあります。ぜい沢以上にけちになってはいけません。他人に対してけちらず、倹約の態度を慈善の心によって和らげてください。私があなたに書いて来た事はまたあなたの子供に対しても書いているのです。

D-43 使用人

使用人は少ないほどまた大人であるほど良い事を覚えなさい。使用人を多く変えるのは好ましくありません。子供の教育のために使用人は良く選びなさい。子供は親よりも使用人に対して自由になれる事を考えなさい。使用人は良く子供の友となり、またそれは好ましい事です。もし使用人がなまけ者であれば、子供を非常な危険にさらします。使用人には仕事の内容と報酬をはっきり示しなさい。使用人も同じキリストの友である事を覚えなさい。あなたは神から任された管理人に過ぎない事を知りなさい。それだから使用人には寛容になりなさい。恐怖からでなく、愛によって仕事を果たす事は最善の奉仕の精神です。要するに、使用人は注意して選び、教育し、義務を課し、報酬を与え、契約を結びなさい。

D-44 人を見る目

不信はねたみの心から起こり、良い生活の足場を弱めます。不信は他人を傷つけ、あなたを悩まします。しかしこの世には信頼できない人がたくさんいる事も私は見てきました。そうした直感を無視した場合、私は何度も裏切られて来ました。ですから、人を見るときは最初の直感を大切にしてください。

D-45 まとめ

人生全体におけるあなたの態度と行動については以上の事で十分でしょう。次に、全能の神の栄光とあなたの永遠の喜びために、神の善と恵みの内容についてもう少し付け加えておきたいと思います。


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