「あなたたちは聖書も神の力も知らず、誤った教えを抱いています。　・・・　死人の復活について神があなたたちに語られた言葉を読んだことがないのですか。『私はアブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神です』、と言っています。神は死んだ人の神ではなく、生きている人の神です」。人々はこれを聞いてイエスの教えに驚きました。

（マタイ 22:29, 31-33）

　聖書によらないキリスト教は神の知恵でなく、人間の教えであるに過ぎません。それは多少の物知りと、社交と、物質的利益と、宗教くささとを人に与えるだけであり、永遠の生命にいたる霊（たましい）の新生を与える力はありません。根なし草のように、生え出てたちまち枯れる信仰です。そのような人間的キリスト教は、学ぶに価値なく、教えるのは、害毒です。

　世間の人気が衰（おとろ）え、かえって迫害が臨（のぞ）んでも信仰の純潔を維持するキリスト教は、ただ聖書によってのみ学ぶことが出来ます。そしてそのようなキリスト教のみが、個人と国とを根本的に革新するのです。

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