2 月 2 6 日
主なる神は教える人の舌を私に与え、悩んでいる人を言葉をもって助けることを知らせ、また主は朝ごとに私を訪れ教えを受けた人のように私の耳を開かれます。

イザヤ 50: 4

教育者の資格

 教師は先ず自ら絶えず教育されている事が必要です。すなわち常に信仰によって自己の可能性を神に向かって引き伸ばして頂くと共に、悪への可能性から防御して頂かなければなりません。 ・・・ このような教師にして、始めて教育についての新鮮な熱心を持ち続け得るのみでなく、生徒に対する理解と同情、愛と尊敬を持ち得るのです。

 教師は又、教育の目的を常に意識していることが必要です。そして教育の最高目的が神を知らせる事にあるならば、教育者は自分の仕事について神より立てられた使命を感じ、生徒の前に立つこと神の使徒のように毅然(きぜん)としたところがなければなりません。「共に教育される者」として生徒に対して持つ愛と謙そんは、神より立てられた教師としての権威と相伴わなければならないのです。

 正直な教師は自己の無能力を知ります。しかし無気力では教育は出来ません。教育者にははげしい気迫がなければなりません。それは真理探究者としての誠実で熱心な生活態度に他ならないのです。 ・・・ 生徒に対して与え得る永久的な教育効果は教える内容よりも教える態度にあります。



上へ前へ次へ