3 月 7 日
「あなたたちは行って、この発見された書物の言葉について、私のため、民のため、またユダ全土のため、主にたずねてください。私たちの祖先たちがこの書物の言葉に聞き従わず、そこに記されている事を行わなかったために主は私たちに大きな怒りを発しているからです」。

第一列王記 22:13

七百年

 伊東に静養中、杖を海光山(かいこうざん)仏現寺(ぶつげんじ)にひきました。ここは日蓮(にちれん)が伊東流罪(るざい)の時、居住した跡であり、今年(1940)で満七百年になると言います。

 今より七百年後、内村鑑三の無教会主義は日本に残っているでしょうか。ええ、必ず残っているでしょう。それは無教会主義は真理だからです。そして日本国民がいかに堕落(だらく)するとしても、この真理を身をもって維持する少数者は必ず絶えないと思われるからです。 ・・・ 

 今から七百年もたてば、おそらく、いろいろの異端が無教会の中から出て、争って無教会の看板を立てることでしょう。その時には無教会の名によらないで、無教会主義の真理を明らかにする人が必ず地に起こされるでしょう。その時人々は古い書庫のすみに『嘉信(かしん)』という小さい印刷物を発見して、七百年前すでにこの言葉があるのですか、と驚くでしょう。



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