3 月 8 日
柔和な人たちはさいわいです、 その人たちは地を受け継ぐでしょう。

マタイ 5: 5

柔和な人

 人から踏みつけられた雑草も、春になれば花が咲きます。柔和な人とは、「踏みつけられた人」の意味であると、若い時内村鑑三先生の聖書講義で聞いたことが、いまでも私の心に深く刻まれています。

 理由が何であるかを問わず、人から誤解され、軽蔑(けいべつ)され、踏みつけられ、悪者にされている人、人を恐怖し、抗弁することも打ちあけることもできず、ただ神にのみ依りたのんで生きる心の弱い人、心のひくい人、傷ついたアシ、くすぶるアサのような人が柔和な人なのです。

 そういう「柔和な人」が、復活の春には花をつけ、キリストが再び来られて神の国を地にたてられる時、その「地を継ぐ」のです。 この一言だけでも、キリストの御心に満ちるあわれみと愛の深さ、あたたかさが思われて、涙をとめることができません。つめたい人の批評の言葉とまなざしにおびえて暮らす人も、キリストによって心に平和を得、生きる力と希望を与えられるでしょう。是非そうあってほしいです。



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