私が望む事はあなたたちが思いわずらわないことです。未婚の男性は主の事に心を向け、何とかして主に喜ばれようとしますが、結婚した男性はこの世の事に思いが傾き、どうかして妻を喜ばせようと心が分かれます。未婚の女性は主の事に思いを向け、身も霊(たましい)も聖(きよ)くなろうとしますが、既婚の女性はこの世の事に心が奪われ、どうかして夫を喜ばせようとします。神の事と人の事
パウロは結婚しない人が結婚する人より正しいとか、幸福であるとか言っているわけではなく、ただこの世の事で思いわずらってはいけません、ということが、彼の教えの主眼なのです。夫あるいは妻を喜ばせようという思いわずらいで心が分かれ、キリスト第一に物事を考えないことが、正しくなく、また幸福でないことを言ったのです。
神のことを思い、神の御意(みこころ)の成ることを第一に考えることが、人間の正しい歩み方の基本であり、キリストを喜ばせ、キリストに仕えることが、結婚をした人としない人とを問わず、人間の最大の関心事でなければなりません。
神の御意を学び、キリストに仕えることから私たちの心を引きはなして、人の事を思わせ、人を喜ばせようと思いはからせることは、サタンの業です。人生これ以上のわざわいはありません。
神の御意に従い、主を喜ばせることに役立つかぎりにおいてのみ、人間どうしの交わりは祝福されます。