6 月 2 9 日
人は天から与えられるのでなければ、何ものも受けることはできません。

ヨハネ 3:27

与える事と受ける事

 与える人は幸福ですが、受ける人はさらに幸福です。私たちは神にむかって何も与えることが出来ません。これに対して善きものはすべて神から恩恵として与えられます。私たちは何の代償も払わないで、最善の賜物であるキリストの救いを神から与えられるのです。これに対して私たちのさし出し得るものは、心からの感謝と賛美だけです。

 与える事はたかぶりと報酬を求める心を伴いやすく、受ける事は柔和と感謝を伴います。与える事がごうまんを伴わないためには、与える人は先ず神から受けた事を知ることが必要であり、受ける事がむさぼりを伴わないためには、神から受けたものは人に与えるためであることを知なければなりません。

 神との関係においては、常に受ける事は与える事よりも幸福であり、人との関係においても、多くの場合において同様です。それは柔和はごうまんにまさり、もたない人はもつ人よりも神に依り頼むところが強いからです。



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