ヤコブとヨハネはイエスの所に来て言いました、・・・　「先生、栄光を受ける時には一人をあなたの右に一人をあなたの左に座れるようにして下さい」。　・・・　イエスは言いました、「私の右、左に座らせる事は私の決めることではなく、ただ預め定められた人に許される事です」。

(マルコ 10:35-40)

　天国における地位は神とキリストに対する信仰と愛と望みの程度によるのであり、地上における手柄とか功績とかによるのではないのでしょう。だから地上において多くの不純に曇らされた人であっても、深くその罪を悔い、キリストの救いを受け、謙そんな砕けた心になってそれを喜び神を愛するならば、天国においてはずっと上の方に、もし上下があるとするならば、行くかもしれません。なぜなら神と私たちとの距離は神に対する愛で測られるのであり、キリストの言われたように多くの罪を赦された人は多く愛し、少なく赦された人は少なく愛するからです(ルカ 7:47)。地上において軽蔑(けいべつ)され不純な生涯を送った人でも、それを悔いて砕けた霊(たましい)をもって心から神を愛するならば、天において神への距離は近いのです。地上において比較的清い生活を送っても神に感謝する心が少なくて自分に依り頼む心が多ければ、天において神への距離は遠いのです、もし近い遠いという事があるとするならば。

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