サタンの策略に対して戦うために神の武具を身につけなさい。私たちの戦いは血肉に対するものではなく、もろもろの支配と権力とやみの世の主権者、また天上の悪の霊に対する戦いです。

（エペソ 6:11, 12）

　サタンは実在するでしょうか。確かにサタンは実在して盛んに活動しています。私たちをキリストから引き離そうとする働きはすべてサタンの活動です。その手段はいろいろで、ある時は、もう耐えがたいと思うほどの苦痛に落し入れて、これでも神を呪わないのかと言います。ある時は、長い病気の間に思わぬ別の病気を引き起こして、これでも神は愛であるかと疑わせます。ある場合は、光のよろいを着てこの世の栄光と巧妙な弁論をもって知識人を誘惑します。実に油断もすきもあったものではありません。エペソ書第6章にあるように、サタンに立ち向かうには信仰の武具を持たなければなりません。信仰の武具といっても、要するに自分が根っからの罪人でありイエス・キリストによらなければ救われない人であるということを常に知っていることです。これを忘れる時、信仰のごうまんと偽善と偽（いつわ）りが忍び込んで、私たちを人の前では敬虔（けいけん）な信者らしく見せても、実は内容の空虚な偽善者であることを示します。そこがサタンのつけ込み所です。心すべきことです。

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