人を生かすものは霊であり、肉はなんの役にも立ちません。私があなたたちに話した言葉は霊であり、生命です。しかしあなたたちの内に信じない人がいます。　・・・　それだから父が与えて下さるのでなければだれも私に来ることはできません。

（ヨハネ 6:63, 65）

　私は肉によって先生を知ること非常に少なく、ただ畏れをもって先生から聖書の真理を学んだ者に過ぎません。そしてその事は私にとって非常に益でした。私は先生の人柄につまずいた事は一度もなく、先生に対して批評的になったこともありません。私は先生から聖書の真理と、それによって世に対する信仰的生活態度を学んだのであり、先生を学んだのではなく、先生についての知識を蓄えたのでもありません。　・・・　私たちは内村鑑三の相続人でなく、彼から教義も財産も弟子も何ものも継承しません。私たちは彼から教えられた聖書を私たち自身の霊性と知性によって学び、これを私たち自身の言葉によって人に伝えます。私たちが彼から学んだものがあるとすれば、この何ものにもとらわれず、内村鑑三によってさえも捕らわれない、聖霊による自由な信仰的態度であると言えましょう。　・・・　私たちは内村の信じたイエスの福音を私たち自身の信仰として信じ、内村の戦った福音のための戦いを、私たち自身の戦いとして戦うのみです。

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