偽善者パリサイ人はわざわいです。彼らは預言者の墓を建て、義人の記念石を飾って言います、「もし、私たちが先祖の時生きていたら、預言者の血を流すことはなかったでしょう」と。これこそあなたたちが預言者を殺した者の子であることを自ら証しています。

（マタイ 23:29-31）

　預言者の生活態度は何よりも真実です。彼は真実であり、世は偽（いつわ）りのゆえに、預言者は世より迫害を受けて苦難の生涯を終ります。しかし信仰によって預言者は世に勝ち、患難をも喜び、地をけって天に昇るのです。こうした預言者の生涯を自ら生きようとせず、ただ預言者の思想のあの所この所を取って自己の思想を飾り過去の預言者の名によって現代の預言者を迫害する人、これが偽善の学者、パリサイ人です。彼らは死んだ預言者を崇めて、生きた預言者を殺します。すべての時代の預言者がこのような偽善者たちの手にかかって殺されて来たのです。思想は尊いですが、それよりも尊いものは生活です。生活よりもさらに尊いものは生活態度です。真実な生活態度をもって生きる人は、必ず世より患難を受けます。この人だけが真に預言者の友です。

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