子のみなさん、あなたたちに書いているのは、み名のゆえにあなたたちの罪がゆるされているからです。気持ち
愛の心を以て書きたいです。みんな互いに利害のために争い、人の心が荒(すさ)んでいるではないですか。 信仰の心を以て書きたいです。個人は個人を信じず、国は国を信じず、人の心が冷えているではないですか。 希望の心を以て書きたいです。前途の不安が世界の心を暗くしているではないですか。 自由の心を以て書きたいです。固くなった形式と、強制的な文句の下に、人々の柔かな生命はあえいでいるではないですか。 真実の心を以て書きたいです。世俗的な、卑しい思想を盛った文章のために、人々の純潔な心は毒されているではないですか。 正義の心を以て書きたいです。たとえその言葉を発表する事は許されなくても。『嘉信(かしん)』の言葉は春の太陽の光のように少しのすきまからでも射し込んで、暗い人の心を暖めたいのです。清れつな地下水のように岩の裂け目、砂の間からでも浸み出て、荒んだ人の心をうるおしたいのです。希望のない人の希望となり、自由のない世の自由となり、正義のない世界の正義となりたいのです。 これは私の「気持ち」です。実際は不十分で恥ずかしいのですが、神は私に無い能力をとがめはしないで、「気持ちだけ」でも祝福して下さるでしょう。