1 月 1 日
天にいます私たちの父よ、 み名が聖(きよ)められますように。 み国が来ますように。 み心が天に成るように、地にも成りますように。 日々のかてを今日も与えてください。 私たちの罪を赦(ゆる)して下さい。 私たちに罪を犯す人を私たちが赦せますように。 私たちを試みに会わせず、悪より救ってください。

(マタイ 6: 9-13)

最初の祈り

 祈りは父なる神に対する人の呼びかけであり、人は自分で祈ることによって始めて父なる神と直接の人格的交渉に入るのです。祈りによって人は、神にむかって「父よ」と呼びかけ、神から「子よ」との声を聞きます。この幸福は、自分で口に出して神に祈ることによって得られます。しかし最初の自覚した祈りを口に出すには、その時があり、強いられてすることでなく、また人真似で出来ることでもありません。雅歌(がか)の作者が歌ったように、父なる神に対する「愛の自ずから起こるときまでは、ことさらに呼び起こし、覚まさないでください」(雅歌 2: 7)です。しかしその「時」がついに来て、初めて「父よ」と呼びかける祈りが私の口から出た時、天地は新たな光につつまれて、私の霊(たましい)は父なる神の愛の栄光に目覚めます。



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