1 月 1 5 日
万軍の主は言います、「正しい裁判を行い、互いに愛し合い、共にあわれみ、やもめとみなし子と寄留の異国人と貧しい人を守り、これをしいたげてはいけません。互いに害することを心にはかってはいけません」。

ゼカリヤ 7: 9-10

政治について

 政治の真の目的は、権力の争いでなく、また権力の地位を保つ努力でもありません。それは国に公平と正義を行い、国民に平和と幸福を与え、みなし子とやもめの訴えを聞くことでなければなりません。そのために権力の行使が政治を通してなされるのです。

 わざわいです、権力の座をめぐっての政争と派閥(はばつ)の争いに心をうばわれ、国民の苦しみをかえりみない人よ。

 わざわいです、金銭をばらまいて投票の買収をはかり、選挙違反を平気で重ね、しかも法をまぬかれて恥じなき人よ。

 わざわいです、三悪追放とか国民所得倍増とか、新しい言葉をもって国民をあざむき、その実行に誠意のない人よ。

 わざわいです、夕に政治理念を異にした人と、朝には政治の協力を誓(ちか)う人よ。

 わざわいです、神を畏れず、正義の感覚の喪失した政治家よ。

 わざわいです、自分の地位を守ることに賢くかつ勇気あるのみで、自分をすてて国民に奉仕する知恵のない人よ。(イザヤ5章参照)



前へ上へ次へ