人は何者なのでこれをあなたは心に留められるのですか。人の子は何者なのでこれを返りみられるのですか。ただ少しく人を天使よりも低く造って、栄光と誉(ほま)れを授け、これにあなたの業(わざ)を治めさせ、全てのものを従わせます。すべてのヒツジ、ウシまた野のけもの、空の鳥、海の魚またその水路を通るすべてのものまでもです。神よ、私たちの主よ、あなたの名は地にあまねき、何と尊いことでしょう。人と国のふっこう
国家を復興(ふっこう)するためには、人を復興しなければなりません。人の復興とは人間性の獲得です。人間性とは人間が人間として有つ存在の意味、すなわち人格です。個人の人格の尊厳と品位とを自覚する時、人は初めて国家の奴隷(どれい)としての存在から解放されて、かえって国家復興の主体となり、原動力となることが出来ます。しかしこの正しい人間観を把握するためには、是非とも正しい神観をもたなければならないのです。