霊によって歩みなさい。そうすれば肉の欲を満たすことはありません。なぜなら肉の欲するところは霊に反し、霊の歩むところは肉に反するからです。あなたたちはこれら二つのものを互いに争わせているので、自分の意志する善ができないのです。 ・・・ 霊に歩めば、愛、喜び、平和、忍耐、あわれみ、善意、誠実、柔和、自制の実を結びます。イエス・キリストにある人は自分の肉をその情と欲と共に十字架につけてしまったのではありませんか。もし、私たちが霊によって生きているのなら、また霊によって歩もうではありませんか。信仰の努力
「この身このままに救われる」というのは神の恩恵に対する感謝でありますが、それは決して自分が信仰的努力をしなくてもよいとか、自分の道徳的状態は現状で満足だとか言うものではありません。霊の力によって肉の欲望を矯(た)めてゆき、霊の喜びによってこの世的な快楽から解放されてゆくという努力、すなわち信仰の生活の励み、その実践をおこたってはならないのです。