2 月 1 8 日
苦難に会ったことは私に善でした。これによって私はあなたのおきてを学ぶことができました。

詩篇 119:71

苦難の恩恵

 神は、彼を信じる人に意味なく苦難の日を下されるのではありません。苦難の日は恩恵の日です。神はこれによって彼の愛される人に対し、さらに大きな働きとさらに完き幸福のために必要な準備と訓練を与えられるのです。ダンテに流浪(るろう)の日がなければ『神曲』は成らず、ミルトンに失明がなければ『楽園喪失』は成らなかったように、ダビデがサウルの怒りに追われ、人々の裏切りにおびえつつユダの荒野を逃げまわった日々は、後年彼がユダヤの王として立つために、神が与えられた特別の訓練でした。彼はこの間に人を率いる軍事的能力と、人を治める政治的才能とを学び、とりわけ何よりも真実の祈りと嘆きに耳を傾けられるエホバのあわれみを深く知ることが出来たのです。



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