2 月 2 0 日
その日は寒さも霜もありません。そこに続く日は昼もなく夜もなく、そして夕暮れに光があります。その日には生ける水がエルサレムから流れ出て、その右のものは東の海にその左のものは西の海に流れ、夏も冬もやむことがありません。

ゼカリヤ 14: 6-8

冬日

 風のない冬の日は、一年中で私の最も好む季節です。ちりがなく、湿気がなく、うわついていず、閑静(かんせい)で、おちついて、引きしまっています。実は落ち、葉は散り、草木は一年のつとめを終えて、満ち足りています。しかもその裸の枝に新しい生命があたたかく流れています。枝にしっかりとしがみついている小さい芽は、冷たい空気に鍛えられつつ、内側からの生命で守られて、春の日の紅花緑葉(こうかりょくよう)を待ち望んでいます。冬の陽射(ひざ)しをあびている枝を見れば、そこに信仰と愛と希望の虹(にじ)がかかり、ほのぼのとした暖かさが心に感ぜられるのです。



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