4 月 2 2 日
主は私の牧者であって、 私には乏しいことがありません。 主は私を緑の牧野にみちびき、 いこいの水辺に伴われます。 主は私の霊(たましい)を生きかえらせ、 み名のために私を正しい道にみちびきます。

詩篇 23: 1-3

牧羊者ダビデ

 牧羊者は単身ヒツジの群れを囲いより導き出して、緑の野に放し、いこいの水辺に伴い、また安全に囲いに導き帰ります。彼は自分の孤独をなぐさめるために楽器を手にし、ヒツジもまた耳をかたむけ共に楽しむでしょう。夜の牧野で天を仰ぎ、星座の動きと星のきらめきをながめる時、彼は星の回転に伴う宇宙の音楽を聞き、彼自身の内なる音楽の霊はそれによって揺り動かされるでしょう。詩の霊もまた彼の中に呼び覚まされ、彼は神の霊感と宇宙の神秘と牧羊者の生活とを巧まずして、詩に託すでしょう。時には荒野よりライオンやクマが来てヒツジをおそいます。彼は死力をつくしてこれらの猛獣(もうじゅう)と格闘(かくとう)し、自分の生命をかけてヒツジを守らなければなりません。彼は自分のヒツジを知り、ヒツジもまた彼の声を知り彼に従います。彼はこれによって愛と規律とが大衆を指導する上にいかに重要であるかを学ぶでしょう。天地の大きさと永遠とを思っては人間の小ささを知り、神の創造と栄光とを思っては絶対者をしたう心を燃やすでしょう。



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