4 月 2 5 日
あなたたちは信仰を神の前に自分だけで持っていなさい。自ら信じ定めた事を思いわずらわない人はさいわいです。しかし疑いながら食べる人は信仰によらないので罪に定められます。すべて信仰によらない事が罪なのです。

ローマ 14:22-23

原理と応用

 信仰による生活原理を日常生活の問題に応用する時、私たちはしばしば思い惑います。事に当たって私たちの取るべき態度は、時により、場合により、必ずしも一様ではありません。それゆえ特定の場合を予想して、あらかじめ取るべき態度を考究することは、かっえて思いわずらいが多くて、実益の少ないことです。

 個々具体的場合に取るべき態度をあらかじめ考究し、決疑論(けつぎろん)的解決を手持ちにしようとするのは、パリサイ人の取った方法でした。これに反して私たちの主は、「何を言おうかと予め思いわずらってはいけません。ただその時授けられた事を言いなさい。これを言う人はあなたでなく、聖霊です」(マルコ 13:11)と教えました。 私たちの常に心を用いるべきことは、信仰の原理をしっかりとつかみ、聖霊の声にむかって心の戸を開いていることです。実際問題についての思いわずらいに没頭(ぼっとう)していては、聖霊のさずけられる言葉を聞く事ができません。覚えなさい、信仰による霊(たましい)の平安は実際問題処理に当たっての知恵と力の根源であることを。



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