私はすべての人に対して自由ですが、自ら進んですべての人に仕える人となりました。律法のない人には律法のない人のように、弱い人には弱い人のように、すべての人に対してすべての人のようになりました。どうにかして何人かでも救いたいのです。福音のためなら私はどんな事でもします。それによって私も共に福音にあずかるからです。信仰の活用
信仰を活かせて働かせる機会は、常に私たちの身辺に横たわっています。福音を人に伝えることがその一つです。しかし特に伝道として語らなくても、人が自分を悪の道に誘う時信仰によってこれを拒絶し、人が捨てて顧みない弱者をひそかに救援し、逆境におちいった時、信仰によって耐える等は、いづれも信仰の活用です。その小さい「ノー」、小さい愛、小さい忍耐が、私たちに信仰の富を得させます。
信仰の活用はとりわけ伝道にあります。信仰の押し売りはいけませんが、自分の周囲にいる人のためにキリストの福音を語る機会を作ることは、だれよりも自分自身のために恩恵の富を得させます。私たち各自が家庭において、あるいは職場において、自発的に聖書研究のグループを作ることは、神の喜ばれる伝道の方法であると共に、私たち各自の「富の道」です。