5 月 2 3 日
思うべき限度を越えて思い上がることなく、神が各自に分け与えられた信仰の賜物に従ってつつしみ深く思うべきです。

ローマ 12: 3

たまものの差異

 神が私たち各自に分かち与えた賜物の量と種類とがさまざまのは、決して神の国における各自の地位に優劣高低の差をつけるためではないでしょう。それは神の国の道徳美を成さんがためであります。各自に分け与えられた賜物に量的及び質的差違があればこそ、エクレシアは美しく建てられるのであり、肢(えだ)として信者お互いの間に謙そんという美しき徳も実り、愛という美しい花も咲くのです。賜物の大きな人も小さな人も、またその種類のいかんを問わず、信者は皆それぞれ百パーセント神の子であり、エクレシアの完き肢です。全体のハーモニーの中にあって、信者各自にそれぞれ適当な、他の人を以てしては代わることの出来ない絶対的な地位と役割とを与えられています。私たちは各自に分かち与えられた賜物の量を越えて、不当に思い上がったり、また反対に思い下ってはいけません。全体の均整の中で私たちに分かち与えられた分を、誠実に、単純に、熱心に、喜んで、心一杯に思い、力一杯につくすべきです。



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