5 月 3 0 日
イエスはニコデモに言いました、「本当にあなたに言います。だれでも新しく生まれなければ神の国を見ることは出来ません」。ニコデモはたずねました、「人は年をとってからもう一度母の胎に入って生まれることができましょうか」。イエスは答えました、「よくよくあなたに言います、だれでも水と霊から生まれるのでなければ神の国に入ることはできません」。

ヨハネ 3: 3-5

ニコデモ

 信仰に入るのに年令は問いません。年少の日に造り主をおぼえる人は幸いですが、神を信じるのに遅すぎるということはありません。少年の時神を信じて永遠の生命に入る人、晩年に神を信じて同じく永遠の生命に入るがいます。この世に生きている間に信仰に入ることができれば、それで人生の意義は達せられたのです。

 老人は青年のように早わかりしません。その地位と教養と習慣とが心をかたくなにして、容易に新たに生まれ変わりません。しかし老人が一度イエスを救い主として心に迎え入れたあとは、青年の信仰のように世の誘惑と困難にもまれて色あせて行く心配がなく、「試みを経た石」のように堅く立って動揺しません。そればかりでなく老年の心も信仰によって若くなり、歌い、賛美して老いを知りません。これが霊によって新たに生まれた永遠の生命の生活態度なのです。

 イエスがニコデモに対して示めされた愛は、まことに老人の福音というべきでしょう。



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