バルクが筆記したエレミヤの口述の言葉とその巻物を王が焼いた後、主の言葉がエレミヤに臨みました。「別の巻物を取り、ユダの王、エホヤキムが焼いた巻物にあった言葉をすべて書き記しなさい」。子としての著書
学者に取って著書は子のようです。これを作るために心血を注ぎ、これを産み出すのに苦痛を経ました。ゆえに著書の死に会うのは、子の死に会うようなものです。
昨年(1937)夏以来私の著述の不慮(ふりょ)の死にたびたび会いました。八月に「国家の理想」、十一月に『通信』第四七号、十二月に『民族と平和』、一月に『民族と国家』が発禁となり、二月には『帝国主義下の台湾』、『満州問題』の二著の「自発的絶版」の要求が発行書店にあったと聞きます。
どうして私を憎むのですか。
私は祈ります、私の思想と研究とが天において祝福され、地に在って私を責める人の救いの基礎となることを。