ペテロはその人を見てイエスに言いました、「主よ、この人はどうなるのでしょうか」。イエスは答えました「　・・・　それはあなたと何の関わりがありますか。あなたは私に従ってきなさい」。

（ヨハネ 21:21-22）

　ペテロは、老いては手をのべて他の人に帯をされ、自分の欲しない所に連れていかれるでしょう。しかしヨハネについは、イエスが再び来られる日まで地上に留まることを、イエスが欲されるかも知れません。ペテロにはペテロに与えられる道があり、ヨハネにはヨハネに与えられる道があります。ペテロがその死をもって神の栄光を現すことをイエスが望まれるならば、ペテロは喜んで死ぬべきであり、ヨハネがその生をもって神の栄光を現すことをイエスが欲されるならば、ヨハネは感謝して生きのびるべきです。生きる人も死ぬ人も、その身によってキリストの崇められることを、自分の第一の切なる願望とすべきです（ピリピ 1:20）。　・・・　

　彼には彼の道があり、これにはこの道があります。彼には彼の祝福があり、これにはこの祝福があり、イエスがペテロに言われたように、「あなたは私に従いなさい」です。神の御心に従って生きることが、神に対する奉仕であり、また自己の幸福です。これに反し境遇（きょうぐう）によって神との間が疎遠（そえん）になることが、不信仰でもあり不幸でもあります。

　生きるにも死ぬにも、神の御心に従順である人が天国の喜びに入るのです。

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