6 月 1 7 日
『人はパンだけで生きず、神の口から出る一つ一つの言葉で生きます』。

マタイ 4: 4

人の生きる道

 口から出る言葉は、心の思いの現れです。「神の口より出る言葉」は、「神の御心」の表現です。「一つ一つの」ですから、すべて神の御心に服従して生きることが、人の生きる道であるとのことです。 ・・・ 「私は神の子として世に使わされ、神の国を地上に建てる使命をもつ者です。その自分がここで餓死すれば、自分の使命が果たされないだけでなく、だれが神の国を地上に建てる仕事を果たすのでしょうか。何としても、ここでパンを手に入れなくてはなりません」。こういう論理を、サタンはイエスの心にささやいたでしょう。

 それに対してイエスは、神の御心に従うことがどのような場合にも人の生きる道です、と答えられたのです。もしここで餓死することが神の御心であるなら、それに従いましょう。神の国の建設については、神御自身が道を立てられるでしょう。

 アブラハムが約束の子イサクをはん祭のだんにささげることを神から命ぜられたとき、後はどうなるかを心配することなく、神の御心に服従する態度を完うしましたように、イエスは神の御心に対する絶対服従によって、彼が真に神の子であることの証拠を示されたのです。 ・・・ 

 イエスでさえ信仰の試みを受けられたのは、私たちに模範を示すためでしょう。私たちはイエスによって示された知恵と信仰に従い、出処進退を誤ることないように心を用いなければなりません。



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