7 月 1 8 日
人を愛する人は律法を全うします。「姦淫(かんいん)してはいけません、殺してはいけません、盗んではいけません、むさぼってはいけません」、あるいは他のどんないましめも、結局「自分を愛するようにあなたのとなり人を愛しなさい」との言葉に帰します。愛は律法の完成だからです。

ローマ 13:8b-10

神の愛と道徳

 イエスを信じる信仰によって、罪が赦され、「アバ、父よ」と呼んで神に近づく身とされた人は、神の愛が心に宿って、神のものとなります。今までは自分にたのみ、自分に取りついていた人が、それからは神の喜ばれるように生きようとします。神の喜ばれるものは愛です。信仰によって神の愛が心に宿るとき、私たちは自然に愛を以て生きる態度になります。私たちの愛が冷却しそうになれば、私たちは信仰によって神の愛に帰ればよいのです。

 道徳の出発点は神の愛ですが、道徳の到達点も神の愛です。私たちが道徳に失敗した時の救済もまた神の愛です。ローマ書に教えられている道徳を、私たちはどれだけ実行出来るでしょうか。もしその実行が不十分であり、あるいは誤りを犯すとき、私たちはキリストの十字架に帰って、そこで生命の補給を受け、神の愛を心に宿して再出発をすることが出来ます。「神のすべてのあわれみ」(ローマ 12: 1)は、私たちに道徳を行わせる推進力でるあると共に、私たちが道徳を行なえなかった場合、帰って行くことの出来る救済の場所です。



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