7 月 2 2 日
神は人の心に永遠を慕(した)う思いを授けられました。

伝道の書 3:11

存在の永遠性

 およそ不変を前提としなければ、変化ということも考え得られず、変化する事物が一つの存在としてもつ統一性・連続性を説明することも出来ません。事物の本質が不変であればこそ、その様相の変化にかかわらず、それは一つの存在としての統一性をもち得るのです。例えば幼年時代より少年期、青年期を経て老年期に入るまで、私の外観も思想も生活も何度も変転を経過して来ましたが、それにもかかわらず私は私です。もしも変化の相を追うだけなら、私は一刻も同じ私ではなく、私の統一的自覚は成立し得ないのです。

 私の霊(たましい)は永遠なるものを慕います。それは私の不変の憧憬(あこがれ)です。永遠思慕(しぼ)がなければ、私の霊は生命を感じないのです。



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