永遠の生命とは唯一のまことの神で在ますあなたと、そしてあなたが使わされたイエス・キリストを知る事です。知る事
永遠の生命とは「知る」事です。この「知る」とは、もとより単なる頭脳的知識ではありません。意思をも感情をも包含した知識であり、全心全霊を以て知るところの全人格的知識です。イエスは別の機会において、「私を使わされた方を信じる人」(ヨハネ 5:24)、および「子を見て信じる人」(ヨハネ 6:40)が永遠の生命を得る事を告げられた事があります。また、「私たちは兄弟姉妹を愛するによって、死より生命に移っていることを知ります。愛さない人は死の中にいます」とも記されています(第一ヨハネ 3:14)。ヨハネにおいては、知る事と、信じる事と、愛する事とは、互いに他の二者を自己の中に含む同義語として用いられているのです。なぜなら知るという事がなければ信仰は迷信におちる恐れがあり、愛するという事がなければ信仰は概念に化石化する危険があります。私たちの信仰が健全であるためには、知識と信仰と愛とは互いに他の二者を含みながら同時に存在する必要があります。そうしてその何れの点に重きを置くかによって、用語の選択がなされます。ここでは、真の神観と誤りの神観とを識別する事を主眼とするものですから、どうしても「知る」でなければならないのです。