まことに、私はあなたたちに言います。天が開けて、神の御使いたちが人の子の上に昇り降りするのをあなたたちは見るでしょう。天の昇り降り(ヨハネ 1:51)
月のないある夜、私は大出山に登り、つゆにぬれた夏草をしいて体をたおし、こぼれ落ちるような満天の星を仰ぎました。あるいは青く、あるいは赤く、あるいは強く、あるいは薄く、その多くの星からは何万年も前に放った光が、ようやく今私たちの視覚に入っているのでしょう。空全体が低く私の顔の上に下り来て、星はしきりに私にくちつけし、私の霊(たましい)は肉体を離れて高く天をかけ、星にとどいて固くこれと結びつきました。まことに天開けて、み使いが私の上に昇り降りする思いでした。