8 月 2 7 日
必要とされる善き業の実践に励み、実を結ぶ人となるように心がけなさい。

テトス 3:14

実行勤勉

 論じるだけで立つ人は怠慢(たいまん)です。その反対から言うとミルトンの重んじているものは実行勤勉です。これはピューリタンの生活の一つの大きな長所です。カトリックとかイギリスの監督教会などでは論じるだけで立つ人が多く、またぼんやりして実行的ではありません。救いは手をこまねいて縁側(えんがわ)に座って待っていればくるようなものと思っています。それに対して生活を重んじ、実践生活の勤勉を重んじたのがカルビン主義、ピューリタニズムです。カトリック主義に対する非常に大きな変化が宗教改革によってもたらされました。キリスト教に限らず、いつの世にも論じるだけで立つ人は多いのです。人の発明を見てかれこれと後から言ったり論じるだけで立ったり、相談によって真理を見出そうとする人は今の時にも多いのです。私たちはそういう態度とは全然違った宗教改革的な態度を取らなければならないと思います。みずから勤勉に生活し、実行的であり、真理は各自が神の前において教えられるもの、あるいは発見するものであるという態度を堅く保つ事です。広い世間は別としてキリスト教における無力はこういう点における非実行的なところから起きています。



上へ前へ次へ