8 月 2 9 日
サタンはイエスをエルサレムに連れて行き、宮の頂上に立たせて言いました、「飛びおりてごらんなさい。『神はあなたのため御使いに命じて、あなたの足が打ちつけられないようあなたを支えます』と書いてあります」。イエスは答えました「主なるあなたの神を試みてはいけません」。

ルカ 4:10-12

信頼と冒険

 信仰生活はある意味において冒険です。私たちは私たちの生活において、しばしば神につくか、世につくかの決断を下さなければなりません。正しい道を歩むためには、この世の利益と便宜を失い、あるいはこの世からあざけりと迫害をさえ覚悟しなければなりません。こういう場合に私たちは目をつぶって高いところから飛び下ります。信仰生活に度々冒険があり、ジャンプがあります。 ・・・ 信仰による冒険的決断をする時、私たちは決して私たちの足が石に打たれない事を計算の中に入れているのではありません。そのような打算は信仰と両立しません。愛は打算しません。愛は心にあふれる信頼です。信仰による純な愛を神に向かって注ぐ時、私たちの決断は冒険であって、しかも冒険ではありません。この世の生活の面においては冒険であっても、祈りの生活の面においては神の愛の応答は確実です。私たちがサタンの試みを退けて信仰的に決断する時、神の愛は豊かに私たちの霊(たましい)に注いで、私たちに永遠の生命の喜びを満たします。しかも神はそれに加えて私たちの足が折れず、関節が砕けないよう御手をもって支えられます。そのような奇跡(きせき)を、私たちは信仰生涯において何度か経験するのです。



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