9 月 2 2 日
神は言いました、「アブラハムよ、あなたの愛する一人子イサクを連れてモリヤの地に行き、私が示す山で彼をはん祭として献げなさい」。

創世記 22: 2

モリヤの山

 日本が再軍備せず、外国の軍隊の保護も求めず、平和国家の理想に忠実に生きるとして、もしもそのために他国の軍隊の侵略を被り、国の独立を失うとすればどうでしょうか。私は米国旅行中この問題を深く考えました。そうして平和の理想を守るために日本が他国の軍事的侵略を被り、それによって国の独立が亡びるとするならば、私は愛する日本をはん祭として神の祭壇にささげようと心をきめました。日本が平和の道に殉じて国家の独立を失うことが仮にあるとしても、日本民族は永く存続して、平和の理想を世界に輝かすでしょう。日本は自らの国家の滅亡という絶大の犠牲 (ぎせい)によって、世界に平和を維持する役割を果たすでしょう。個人の生命がその肉的生存でなくて、永遠の生命にあるとするならば、国民の生命もまた地上国家の繁栄にあるのでなく、霊的真理の歴史的把握者たる点になければなりません。



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