9 月 2 3 日
私は啓示によってこの奥義(おくぎ)を知らされました。 ・・・ この奥義は前の時代には人の子らに対して知らされていなかったもので、今、御霊(みたま)によって使徒と預言者に啓示されたのです。

エペソ 3: 3, 5

啓示の進歩

 真理の啓示というものは時代によって進歩するものであり、人類の歴史の始まりから全き真理が現されているのではありません。また全ての人に対して全き真理が現されているのでもありません。だから自分を偽らないためには、それぞれの時代において各々の人に示された神の真理の量に従って行動すべきであり、それ以外に方法はありません。神の真理は絶対に大きく、私たちのそれに対する把握は全くないということを知って、異端(いたん)に対する自分たちの戦闘と同時に自分自身における謙そん、神の真理に基ずく寛容ということを離れずにおらなければならないと思うのです。私たちが天国的な立場に立つ時にのみ初めて利害関係ということを離れることが出来るのです。天的な立場、天国の信仰に立ちませんと、真理を守るということがいつのまにか知らず知らずの間に利害関係、利益を守るという事に結び付き易いのです。 ・・・ だから物質的な利害関係から自由になって真に真理を愛し、真理のためにという時には、天国の立場から天国的に物事を考えなければなりません。それゆえに来世を信じるとうい事がいかにこの世の現実生活において重要な結果を現すかということが解ります。



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