9 月 3 0 日
神は、人の目から涙をことごとくぬぐい取って下さるでしょう。

黙示録 7:17

来世の希望

 私の肉体が衰えて死の目前に迫る時、私を支えるものはただ来世の希望です。

 私の愛する人が死の床に横たわっているのを見、自分の身を捨ててその人に代わろうと欲っしても出来ない時、私を支えるものはただ来世の希望です。

 私の妻が死に、あるいは私の夫が死に、無限の空しさが私の足下よりひろがる時、私を支えるものはただ来世の希望です。

 肉欲の習慣が私をしばり、私の日々が清まるように欲しても出来ない事を知る時、私を支えるものはただ来世の希望です。

 世に正義と平和と行われず、私の生涯の努力があざけられる時、私を支えるものはただ来世の希望です。 ・・・ 

 来世が訪れる時まで私たちは泣きます。私たちに涙を禁じても無益です。私たちの涙は洪水のごとくにあふれて、浅薄な人間的なぐさめの堤防を押しつぶします。

 この私たちの涙をあつめて静かな流れに導くものは、ただ来世の希望です。その両岸に神の愛の花咲き、信仰の果実が実ります。

 その時が来れば、私たちは愛する人と会って再び別れないでしょう。その時に、私たちは神の栄光に化され、神の国は地に成るでしょう。その時、すべての涙は私たちの目からぬぐい去られるでしょう。



上へ前へ次へ