1 0 月 8 日
「万軍の主、神よ、私のあなたに対する熱心のゆえにイスラエル人は私を殺そうとしています。彼らはあなたの契約を捨て、あなたの聖所をこわし、あなたの預言者を殺し、ただ私だけが残りました」。主はエリヤに言いました、「・・・ 私はイスラエルの中に、バアルにひざを屈めず、彼に口づけしない七千人を残しています」。

(第一列王記 19:14, 18)

七千人の残り者

 真にキリストを信じる人は常に少数であります。それは多数であることは出来ないし、また多数の必要もないと思いますが、しかしバアルにひざを屈しない者七千人が残されているという事が、私たちの希望のつながるところであります。

 この七千人は団結の力でもって一つの政党あるいは団体を作るという事ではありません。七千人の各々がただ一人で十字架の上に死ぬのです。真理のため、正義のため、平和のために節操(せっそう)を屈せずして、一人づつが十字架の上に死ぬ、そういう人が七千人残されているという事であります。 ・・・ 有り難いことには内村鑑三の時以来今日まで、こうした人々が絶えず、とぎれる事なく今日まで至っている事です。そして今後もあなたたち自身が次から次へとキリストの十字架の御旗(みはた)を掲げて、この真理の戦いを受けついで行って下さるだろうと私は信じ、また期待しているのです。



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