1 0 月 1 1 日
主はアブラハムに言いました、「あなたは国を出て、血族に別れ、父の家を離れ、私が示す地に行きなさい。私はあなたを偉大な国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大きくしましょう」。

(創世記 12: 1-2)

信仰の旅立ち

 住みなれた環境から出て未知の新しい生涯に進もうとする時、エホバの召しをはっきりと聞いたのでなければ、どうして過去を振り切る決断が出来ましょうか。信仰によるのでなければ、どうして前途の不安の中に足を踏み入れることが出来ましょうか。恩恵として受けるべき約束の地に出て行きなさいとの神の命令に従い、その行く所をすべて神の導きに信じゆだねてハランを出たアブラハムは、キリストを信じる信仰生涯に入る人の永遠の型です。 ・・・ 

 エホバの召しを受けて信仰を心に宿した人は、偶像に仕える親と社会に別れを告げる時が必ず来ます。その時は、エホバの命令に従って、この世の声に聞き従うべきではありません。信仰によって行く所を知らないで出て行くべきであり、この世的な思いわずらいと不安によって心をみだされてはいけません。最大の権威はエホバの命令です。最大の智恵と勇気と平安と希望は信仰にあるのです。恐れることを止めて、ハランを出るべきです。それがあなたの生きる道であり、また結局あなたの父とあなたの国民を救う道となるのです。



上へ前へ次へ