弟子はその師以上ではなく、しもべはその主人以上ではありません。弟子は師に真実であり、しもべは主人に忠実であることが本分です。ごうまんと忘恩
ごうまんは忘恩(ぼうおん)を生み、忘恩は反逆を起こし、反逆は信仰の喪失をもたらします。サタンが神から離れて行ったのは、おそらくこういう過程を経たものでしょう。人間の間においても、信仰の師に対するごうまんと忘恩は自己の信仰冷却の危険をはらんでいます。知識は別として、こと信仰に関するかぎり、師を越えようとする意識はかえって自己を信仰の道から引きはなします。弟子は師に勝らないということは、この意味において常に真理です。信仰の師に対して忠実である間は、神に対する真実な態度が保証されています。理論的には神に対する真実が師に対する真実の基礎ですが、実験的には、師に対する真実が神に対する真実の指数です。