ナオミは言いました、「相嫁のオルパは自分の民の神々に帰りました。あなたもそうしなさい」。しかしルツは答えました、「あなたを捨てて帰る事を私に勧めないで下さい。私はあなたと共に歩み、あなたに従います。あなたの民は私の民、あなたの神は私の神です」。ルツ
ルツの美しさの根本はその信仰にありました。彼女はただ心やさしく、また骨身をおしまずナオミに仕えたばかりでなく、「あなたの神は私の神です」と言って、エホバに対する信仰を告白しまた。この点においてルツの愛とオルパの愛の間に本質的な差がありました。二人とも人間としては心やさしく、よく夫と姑(しゅうと)に仕えましたが、オルパの愛はエホバに対する信仰に至りませんでした。これに対し、ルツの愛は人間としてやさしい愛情の上に、信仰による愛が加えられました。 ・・・ ルツがいつも心やさしくナオミにつかえ、休む間もわずかにしてボアズの畑で落穂(おちぼ)を拾い(ルツ記 2: 7)、ナオミの言葉に素直に従って夜ボアズのところに入りました。ルツのナオミに対する信頼と愛と従順は、彼女の天性の優しさ美しさ以上に、エホバに対する信仰によって養われる事がなければ、このような清さを保つとこはできなかったでしょう。