1 1 月 1 1 日
正しい審きを行い、人の心と思いを調べられる主よ、私は自分の訴えをあなたに委ねているのです。

エレミヤ 11:20

人の心

 人の心は深くて、微妙(びみょう)にはたらくものですから、これを他人に説明することは出来ません。納得してもらうために、これを他人に説明しようとすることは、とても面倒(めんどう)なことで、それよりもむしろ私は沈黙を選びます。人の思いとその微細(びさい)な働きを知る方は神であり、神のみであります。神がそれを知っておられることは、私たちに取って畏怖であると共に安心であります。神をあざむくことは出来ません。しかし神が、罪を赦し、弱い人をあわれむ父なる神であるゆえに、私たちの心の善きも悪きも、すべてを父が知っていて下さることは、私たちに子供のごとき信頼感を抱かせます。同じように、他人の心も知りがたいのですから、同情を以てこれを見なければなりません。自分にとって解しがたい点があっても、善意と同情を以てこれをいたわるべきで、冷たい目で見てはいけません。他人の神もまた、私たち自身の神と同じく、イエス・キリストの父なる神だからです。



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