1 1 月 2 2 日
日本は起こりつつあるのでしょうか、それとも亡びつつあるのでしょうか。私の愛する国は祝福の中にあるのでしょうか、それとも呪いの中にあるのでしょうか。 起こりつつあると私は信じました、祝福の中にあると私は思いました。 しかし実際この国に正義を愛し公道を行う政治家のただ一人もいません。真理そのものを慕う霊(たましい)は草むらを分けても見当たりません。 ・・・ 愛する私の国の名は遠からず地から払われるでしょう。ワニが東から来てこれをのむでしょう。 亡びなさい、この汚れた処女の国、この意気地ない青年の国!この真理を愛することを知らない、けものと虫けらの国よ、亡びなさい!

(藤井武「亡びよ」1930)

亡びなさい

 藤井が「亡びなさい」と叫んだ旧日本は、この詩の中で彼が預言した通り、「ワニが東から来てこれをのみこみました」。戦後新に生まれた日本が正義と平和の国として育ちますようにと、私たちは祈りをこめてこの15年働き続けてきました。その結果はどうでしょうか。真理を呼ぶ声はむなしくこだまして地に返り、国民はキリストの福音に耳を傾けません。政治は腐敗し、裁判は信頼を失い、青少年の非行は横行し、低劣な読み物ははんらんし、道徳・規律は失われています。私は祈ります、主の御意(みこころ)がこの国を捨てない事を。再び「亡びなさい」との叫びを私たちの預言者の口から発されない事を。悔い改めてキリストを信じ、真の神に帰る以外にこの民の救いはないのです。



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