1 1 月 2 4 日
互いに偽らないでください。あなたたちは古い人をその行いと共に脱ぎ捨て、新しい人を着たのです。すなわち、創り主の型と認識とにおいていつも新たにされている人を着たのです。

コロサイ 3: 9-10

うそをつかない

 偽りのうち最大なものの一つはうそです。「うそを言ってはいけません」ということは私が子供の時から父に教えられた戒めであり、人類普遍(ふへん)の最も単純明解な道徳法則です。しかし、世の中の事柄はとても複雑なようで、より大きい愛を実行するため、小さいうそが許される場合が少なくありません。「うその効用」という言葉さえあります。そこで「うそを言ってはいけません」という戒命は弾力性をもつようになり、その道徳的権威はゆらぐ感じがします。しかし、「うそを言ってはいけません」という命令は、やはり簡明率直な人類道徳の基本的法則であり、いろいろの口実を設けて、うそを利用するのは罪悪と偽りのくもの巣に身をつつむことになり、ついに身動き出来ない、身の破滅をまねき、神の栄光を汚すことになります。「うそを言ってはいけません」という戒めは、子供も大人もその権威を認めるべき基本的な道徳法則であり、これによって歩む人生は単純平明、うしろめたいことのない歓喜の生涯となります。これに反して、うそを軽く見る人は知らず知らずのうちに偽りの人となり、神の祝福される真の愛から遠ざかるのです。



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