実に被造物全体が、今に至るまで共にうめき、共に産みの苦しみを続けていることを私たちは知っています。地のうめき(ローマ 8:22)
人が罪を犯して自然界が汚れないわけはなく、人の罪がさばかれて自然界に天変地異の起こらないはずがありません。人と自然と、神の創造された全宇宙が罪の審判のために震動し、天の果てより地の果てまで、万物のうめきの声は一つとなって空にひびきます。人の「罪」に対する審判の重さは、これ以下では決してありません。しかしこの万物のうめきは、また新しい創造の産みの苦しみです。この宇宙的苦しみの中から、人々は目をあげて、人の子イエス・キリストが大きな能力と栄光とをもって、雲に乗って来るのを見るでしょう。その時彼は天使たちを使わして、地の果てより天の果てまで四方より選民を集めるでしょう(マルコ 13:26, 27)。迫害によって散らされたイエスの信者たちは、世界の四方より集められて、神の国の民に加えられるでしょう(ダニエル 7:13, 14)。こうしてイエス・キリストの第二の到来(パルーシャ)、すなわち再臨(さいりん)によって宇宙に新秩序は立てられ、永遠不滅(ふめつ)の神の国は建てられるのです。彼の名を信じる人は、動乱と迫害との中にあって、この希望によって平安と忍耐を維持出来るのです。