1 2 月 2 1 日
愛は柔和で、あわれみ深いです。愛はねたみません、高ぶりません、誇りません、ぶしつけしません、自分の利益を求めません、怒りません、また、愛は、人の悪を喜ばず、真理を喜びます。そして全てを忍び、全てを信じ、全てを望み、全てを耐えます。

第一コリント 13: 4-7

愛の性質

 愛は直感です。愛は比較考量しません。 ・・・ 愛は一つの時には一つの対象に向かって、ためらうことなく傾けつくされます。心が分かれるのは愛ではありません。愛は全部的です。 ・・・ 分割的な計算的な行為は全き愛とはいえません。「出来る限りをつくした」行為だけが、完き愛です。

 愛の対象は人格です、そして最も深い人格はイエスですから、最も深い愛もイエスを対象とします。 ・・・ 絶対的価値ある人格はイエスのみであり、したがって絶対的価値のある愛はイエスを愛する愛のみです。その他の人格に対する愛は、イエスに結びつけられてのみ、イエスに対する愛に換価されてのみ、始めて絶対的価値にあずかるのです。 ・・・ 

 愛は人格の最も深い要求に向かって注がれなければなりません。しかし人の最も深い要求は、生においてよりもむしろ死において現れます。 ・・・ 死においては愛の要求は絶対的であり、また死に直面している人に対する愛は何らの報酬も期待しない純粋な行為として発現出来るのです。イエスの生涯においても、最も愛を要求されたのは「死」においてでありましょう。しかもイエスの死は「多くの人のあがないとして自分の生命を与える」ものであり、彼の事業と生涯との完成でありました。



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