私はあなたたちの儀式を憎み、あなたたちの集会を喜びません。たとえあなたたちが犠牲 （ぎせい）や献金を捧げても私はこれを受けません。　・・・　ただ公平をあふれる泉のように、正義をつきない川のように流しなさい。

（アモス 5:21-24）

　正しい宗教の第一は、逃避（とうひ）的宗教でなく、戦闘（せんとう）的宗教であることが必要であります。山の中に逃げこんで世を避けるのではなく、世におりながら世のものでなく、世と戦うという信仰であることが必要です。

　第二は、儀式的宗教でなく道徳的宗教である事を要します。儀式にひたってよい気持ちになる事が信仰の生命ではありません。信仰によって道徳的に生きる力と責任感とをよび起こされるような宗教である事が必要であります。すなわち信仰は儀式的でなく実践的である事を要します。

　第三に、物質的利益を主とする宗教でなく、霊的生命を第一義とする宗教でなければなりません。　・・・　物質的利益を目的とする宗教は正しい信仰とは言えません。

　第四に、理性の働きをにぶらせる宗教でなく、かえって理性の働きを活発にし、独創（どくそう）的な精神をよび起こす宗教であることが必要であります。言葉をかえて言いますと、学問を奨励（しょうれい）する宗教であることが必要であります。科学や哲学を既成（きせい）宗教の信仰箇条（かじょう）のわくの中にはめてしまって、自由な研究をさまたげる宗教は正しい宗教とはいえません。

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